暑い夏や紅葉の季節には神秘的な苔の森を歩いて白駒の池を散策【梅雨シーズンにもおすすめ】

暑い夏や紅葉の季節には神秘的な苔の森を歩いて白駒の池へ【梅雨シーズンもおすすめ】

暑い夏には涼を求めて、できるだけ涼しくて自然を感じられるような場所へ行きたいですよね。

そんな方には長野県の北八ヶ岳方面にある「白駒の池」をおすすめします。

わたしは、6月下旬ごろに白駒の池へ行ってきました。

真夏でも比較的涼しいのはもちろんですが、まるでジブリの「もののけ姫」の世界のような神秘的な苔の森には感動しました。

白駒の池は夏だけではなく、紅葉の季節にもおすすめのスポットですよ。

この記事では、白駒の池の基本情報やアクセス・駐車場などについてご紹介します。

白駒の池の基本情報

白駒の池の基本情報
スポット名白駒の池(白駒池と表記する場合もあり)
所在地長野県南佐久郡佐久穂町・小海町(2つの町にまたがっています)
その他情報白駒の池の面積:約12ヘクタール
白駒の池の深さ:8.6メートル
標高:2,115メートル

白駒の池は標高2,115メートの場所にあり、2,000メートル以上の高地にある日本最大の天然湖です。
(名称には池と付いていますが、深さが8.6メートルあるので立派な湖です。)

白駒の池

白駒の池へ向かう道のりには原生林と苔の森が広がっており、もののけ姫の世界のように神秘的な森です。

もののけ姫の舞台は屋久島の「白谷雲水峡」と言われていますが、こちらも屋久島の原生林や苔の森が広がっています。
とはいえ、なかなか屋久島までは行けないですよね。

白駒の池は標高が高いので夏でも涼しくて、紅葉の季節にも人気のスポットとなっております。

2017年には吉永小百合さんの出演するJR東日本のCM「大人の休日倶楽部」でも白駒の池が紹介されています。

白駒の池へのアクセス・駐車場

白駒の池へのアクセス・駐車場

白駒の池へは車やバスでのアクセスが可能です。
自力で行くのが難しい方は、旅行会社などでバスツアーが企画されている場合があります。

車で向かう方は、白駒池入口の有料駐車場を目指してみてください。

白駒池駐車場までの道のりはクネクネしたカーブの多い道ですが、山道にしては道幅も広いのでそこまで運転は大変ではなかったです。
運転歴の浅いアラフォー女の運転する軽自動車でも、無事にたどり着けましたよ。

標高の高い場所へ行こうとすると、たまにとんでもない山道を走らさせられることがありますが、メルヘン街道は比較的走りやすかったです。

白駒の池への車でのアクセス方法

白駒の池へは茅野市方面からも佐久穂町方面からもアクセス可能です。

■中部横断道 八千穂高原ICから約30分
中部横断道を利用の方は八千穂高原ICからメルヘン街道へ入れます。

山梨県北杜市方面からは国道141号線を北上していき、途中の松原湖を左折して松原湖高原線に入ってもアクセスできます。
松原湖も湖の周りを散策できますので、ついでに寄ってみるのもいいですね。

■中央自動車道 諏訪IC・諏訪南ICから国道299号線(メルヘン街道)約60分
山梨県北杜市方面から、諏訪湖方面へ向かっても白駒の池にアクセスできます。

白駒池駐車場(有料)

駐車可能台数普通車 180台(バス5台)
営業期間4月下旬〜11月上旬
※期間中は24時間駐車可能です。
利用料金二輪車 200円
普通車 600円
中型車 1,200円
大型車 1,800円
トイレ利用時には協力金50円を支払います。
備考総合案内施設があります。
営業時間:08:30〜16:00
※お土産や簡易的な登山案内など
パンフレットも置かれています。
出典:長野県佐久穂町観光協会公式HP(2023年8月現在の情報です。)

白駒の池へ行く場合は、白駒池駐車場という有料の駐車場を利用するのが便利です。

白駒池への入口は道を挟んですぐのところにあります。

白駒池入口

誘導の係員の方に駐車料金を支払います。
係員の方が不在の場合は、駐車場入口の管理棟前にある封筒に料金を入れて車のナンバーを書いてから備え付けのポストへ入れるそうです。

6月下旬ごろでも駐車場で車から降りると、ひんやりと肌寒かったです。
当時は気温は12℃ほどでしたので、長袖の羽織るものがあるといいと思います。

白駒の池周辺の苔と原生林MAP

総合案内施設では、苔の森のパンフレットなども置かれています。
長野県定番のお土産の他に、白樺で作られた鉛筆などのお土産もありました。

夏季や秋季のシーズン中は駐車場が大変混雑することが予想されます。
特に土日や連休、お盆休みなどは、朝早くから駐車場がいっぱいになってしまうそうです。

当日の天候や混雑状況を、白駒池駐車場に設置されたライブカメラでチェックしていくのがおすすめです。

ライブカメラ→長野県佐久穂町観光協会公式HP「ライブカメラ(白駒池駐車場)

電車・バスでのアクセス方法

■JR八千穂駅から千曲バス麦草峠行で約90分
(運行び:5月下旬〜10月中旬)

■JR茅野駅からアルピコ交通麦草峠行で約60分
(運行日:7月中旬〜10月中旬)

※バスは特定日のみの運行です。
運行日などは毎年変更になる可能性があります。
詳細は各バス会社のホームページでご確認ください。

無料シャトルバスを利用して混雑回避

主に夏や秋の土日祝などの混雑日のみですが、「八千穂高原スキー場駐車場」から「白駒池駐車場」まで無料シャトルバスを運行しています。

運行日には08:30〜13:30まで30分間隔で運行します。

八千穂高原スキー場駐車場は500台駐車可能で、白駒池駐車場までの所要時間は約30分です。

渋滞や駐車場での混雑を避けたい方は無料シャトルバスの利用がおすすめです!

運行日などは下記のサイトでご確認ください。

白駒の池の散策コース

白駒の池の散策コース

初心者向け:神秘的な苔の森を歩こう

出典:長野県八千穂町観光協会公式HP

白駒池駐車場から白駒の池の周囲を一周するコースでしたら1時間ほどで散策できます。

介助犬以外のペットを連れての散策は禁止されていますのでご注意ください。
狭い木道が多いので、ベビーカーや車椅子での散策も難しいです。


池の周囲の遊歩道は木道で整備はされていますが、狭い箇所や雨の後だと水が溜まっている箇所もあります。
本格的な登山の装備までする必要はないと思いますが、スニーカーや登山靴などの歩きやすい靴がおすすめです。

白駒池と書かれたゲートから進んでいくと、すぐに苔に覆われた世界になります。

苔の森

もののけ姫に出てくるコダマが現れそうな苔の森は、苔には特に興味がなくても神秘的な雰囲気に癒されますよ。
わたしが6月下旬に訪問した際には特に混雑もなく、ゆっくりと雨の後の苔の森を楽しめました。

苔の森きのこ

キノコも生えています。
ルーペなどを使用して苔の観察をしてみるのも楽しいですよ。

途中で分岐があり、左側へ行くともののけの森と青苔山荘方面、右側の湖畔の木道を進んでいくと白駒荘があり、やがて白駒の池が現れます。

白駒の池

分岐のどちらへ行っても湖を一周できるので大丈夫です。(混雑時は一方通行)

上級者向け:時間や体力に余裕のある方にはトレッキングコースもあり

湖畔の木道を進んでいく途中には「高見石」や「にゅう」という山への登山道の分岐点があります。
時間や体力に余裕のある方や湖の周回だけでは物足りない方は、森を楽しみながらのトレッキングコースもおすすめです。

高見石は2,275メートルあり白駒の池が一望できますので、更なる風景をお求めの方は是非立ち寄ってみてください。

白駒の池入口からは1時間ほどのちょっとした登山にはなりますが、山頂には揚げパンが名物の高見石小屋という山小屋がありますよ。

白駒池駐車場の近くには、麦草峠駐車場という30台ほど駐車可能な無料の駐車場もあります。
もう少し歩きたいという方は、麦草峠駐車場から白駒の奥庭へ向かい、しばらく歩いて白駒の池へアクセスすることもできます。

白駒の池には白駒荘と青苔荘(せいたいそう)という山小屋があります。

白駒荘

トレッキングのついでに山小屋に宿泊してみるのはいかがでしょうか?

青苔荘には通年利用可能なテント場もありますのでテント泊もできますよ。

白駒の池のベストシーズンは?

白駒の池のベストシーズンは?

白駒の池へ行くのは初夏から秋がおすすめですが、目的によってベストシーズンが異なります。

ちなみに、冬季(11月中旬ごろ〜4月中旬ごろ)には白駒の池へ向かう道路である国道299号線(メルヘン街道)は閉鎖され白駒の池も凍結してしまいます。
5月ごろではまだ雪が残っている場所も多いそうです。

ここでは、それぞれの目的別のベストシーズンについてご紹介します。

涼しさを求めるなら夏季(7月〜8月)がおすすめ

白駒池の木道

白駒の池は高地にありますので、平地に比べると平均気温が低いです。

森の中は真夏でも最高気温は25℃ほどと、平地に比べると暑さはマシです。
特に天候が悪いと気温が20℃ほどの場合もありますので、ひんやりとして過ごしやすいですね。

アネ
アネ

2,000メートル以上の高地だし、ひと昔前はもっと涼しかったようです。

現在はそれなりに暑さを感じるかもしれません。これも温暖化の影響ですね。

特に下界の暑さが嫌になった方などに、夏季の白駒の池はおすすめできます。

夏には夏休みやお盆休みもありますので、多くの観光客が訪れます。

紅葉を楽しみたいなら秋季(9月下旬〜10月中旬)がおすすめ

白駒の池の紅葉の時期は、気候などにもよりますが例年9月下旬〜10月中旬ごろです。

9月下旬ごろから葉が色づき始めて、10月上旬ごろには見頃を迎えるようです。

10月には気温10℃前後とかなり冷え込むようなので、防寒対策をしていきましょう。

標高が高いので、周りの紅葉スポットよりも少し早めに紅葉を楽しめます。
10月下旬ごろにはもう紅葉も終わってしまうようです。

白駒の池は紅葉シーズンが一番混雑すると言われており、早朝から観光客が訪れるので朝早い時間帯から駐車場が満車になってしまいます。(朝7時ごろにはすでに満車という情報もあり。)

可能でしたら連休などは避けたほうが良さそうです。

土日や連休に行かれる方は、なるべく早朝に駐車場に到着するようにするか、無料シャトルバスの利用も検討してみてください。

キレイな苔が見たい&混雑を避けるのなら梅雨シーズンがおすすめ

もののけの森

梅雨シーズンでもある6月中旬〜7月中旬ごろまでには苔の森の苔がびっしりと生え揃い、苔の見頃となります。
キレイな苔を観察したい方は、梅雨シーズンの白駒の池もおすすめです。

わたしは6月下旬の平日に訪問しましたが、夏休み前ではあるので駐車場は割と閑散としており、苔の森を散策している人もまばらな様子でした。

混雑を避けたい方にも、梅雨シーズンの白駒の池もおすすめできます。

6月だと気温12℃ほどで、まだひんやりと肌寒かったです。
歩いているとそれなりに身体も温まってきますのでご安心ください。

苔もびっしりと生えており、雨上がりの神秘的な雰囲気を感じられましたよ。

ただし、雨の日や雨の日の後の散策は道も滑りやすくなっていますので、曇りや晴れた日などを狙って行ってみてください。

白駒の池は涼しさや神秘的な情景を求める方におすすめです!

苔の森

今回は長野県の北八ヶ岳方面にある白駒の池についてご紹介しました。

白駒の池は自然を感じたい方や涼しい場所で癒されたい方にはおすすめのスポットです。

白駒の池は気温が低いだけではなく、原生林や苔の森の神秘的な情景も涼やかでした。
余力があれば登山や山小屋泊も楽しめます。

アクセスもしやすく、遊歩道も歩きやすいので是非行ってみてください。

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