旧五千円札と千円札の裏側にデザインされている富士山は、写真家の岡田紅陽氏の作品「湖畔の春」が採用されています。
本栖湖の北西岸にある「中ノ倉峠展望台」から撮影された富士山です。
しかし、中ノ倉峠展望台に行くには急な階段や上り坂のある登山道を30分ほど歩かなければなりません。
近くには、人気キャンプ漫画・アニメ「ゆるキャン△」にも登場する浩庵キャンプ場などの聖地巡礼スポットもありますので、ちょっとついでに富士山を撮影したいという方もいらっしゃるかと思います。
お札の富士山とは角度などは若干違ってはきますが、本栖湖展望公園の駐車場付近からでも美しい富士山は撮影できますよ。
わたしは本栖湖の富士山を過去10回ほど見に行っています。
本栖湖では運が良ければ逆さ富士が見られることもありますよ。
この記事では本栖湖から見えるお札の富士山についてご紹介します。
本栖湖の北西岸「本栖湖展望公園」へのアクセス
本栖湖の北西岸にある本栖湖展望公園は以下の場所にあります。
本栖湖の北西に位置しており、国道300号(本栖みち)の中ノ倉トンネルの入り口の手前の、本栖湖畔線との分岐のあたりです。
公園といっても狭い敷地で、ベンチや小さな観光案内所があります。
本栖湖展望公園へ向かう本栖湖畔線への分岐へ入ったところのカーブの辺りから、富士山が綺麗に見えますよ!
車でのアクセス
電車・バスでのアクセス
最寄りの電車の駅からは徒歩で行ける距離ではありませんので、電車→バスを乗り継ぎます。
町営バスは年末年始をのぞく土日祝のみ1日2往復の運行です。
バスの本数が少ないのでバスを利用するのはあまりおすすめできません。
バスの運行スケジュールは時刻表などの改定で変更になる可能性もございます。
最新情報は身延町公式サイトの町営バスのページにてご確認ください。
本栖湖の北西岸周辺の駐車場はどこにある?
本栖湖の北西岸の駐車場は全部で3か所あり、いずれの駐車場も無料で利用できます。
しかし、駐車可能台数もそこまで多くないので混雑時には駐車できない場合もございます。
わたしが2月に訪問した際には、カメラマンや観光客でかなり混雑していました。
冬だと雪化粧をしたきれいな富士山が撮影できます!
4月ごろでもまだ富士山の雪がきれいでした。
9月ごろだとまだ冠雪をしていない黒っぽい富士山です。
わたしは国道139号方面(富士宮方面)から本栖湖の北西岸へ訪問することが多いので、東側から順番に本栖湖北西岸付近の駐車場を紹介していきます。
本栖湖展望公園駐車場
本栖みちから本栖湖畔線への分岐へ入っていくと、本栖湖展望公園と駐車場があります。
ちょうどカーブしているところから富士山がよく見え、人気の富士山ビュースポットです。
道路脇が駐車場になっていますが、駐車スペースは狭く、時期によってはとても混雑しています。
しかも、駐車場のほとんどが軽自動車専用なので注意が必要です。
富士山ビュースポットのカーブしている辺りの道路が少し広くなっているので、バイクを駐車されている方もいらっしゃいました。
トイレ利用者専用駐車場
本栖湖展望公園から少し歩いたところに本栖湖公衆トイレがあります。
有料トイレなので備え付けのボックスに50円を入れて利用します。
本栖湖公衆トイレはゆるキャン△の第1話に登場した、主人公の各務原なでしこが寝ていたトイレです。
ファンの間では聖地にもなっているので、写真を撮られている方もいらっしゃいました。
本栖湖セントラルロッジ浩庵前の駐車場
本栖湖公衆トイレから更に奥へ行くと、浩庵と書かれた建物が見えてきます。
浩庵は民宿やキャンプ場などを運営している施設です。
左側には湖畔のキャンプ場へ下りていく道があり、道路脇に駐車場があります。
浩庵キャンプ場はゆるキャン△の第1話にも登場した、リンちゃんが利用していたキャンプ場です。
青い本栖湖と晴れていれば富士山がのぞめる絶景のキャンプ場ですね。
かなり人気のキャンプ場なのでいつでも混雑している印象です。
本栖湖周辺のおすすめスポット
本栖湖のお札の富士山を見に行くだけではなく、周辺で遊んでいきたいという方もいらっしゃると思います。
本栖湖は湖でありながらもダイビングやウィンドサーフィンなどのマリンスポーツも楽しめます。
キャンプ場も何カ所かありますので、湖畔キャンプを堪能するのもいいですね。
周辺には人気の観光スポットや富士山がよく見える山もありますので、わたしのおすすめスポットを紹介します。
富士本栖湖リゾート(富士芝桜まつり)
「富士本栖湖リゾート」という名前よりも「富士芝桜まつり」という名前のほうが知っている方が多いかもしれません。
富士芝桜まつりは毎年4月中旬ごろ~5月下旬ごろまで開催される、約50万株の芝桜が富士山麓に咲き誇るイベントです。
2022年4月には新スポットの「ピーターラビット™ イングリッシュガーデン」もオープンしました。
ピーターラビットの世界観を再現したイギリス式庭園です。
春から初冬にかけて、約300種類の草木や花々が楽しめます。
庭園と富士山を一望できるガーデンタワーもあります。
カフェやショップも併設されていますので、芝桜の時期でなくても楽しめそうです。
2023年は4月15日~11月26日の開催を予定。(5月29日~6月2日はクローズ)
開催期間や入園料の詳細は富士本栖湖リゾート公式サイトにてご確認ください。
スポット名 | 富士本栖湖リゾート |
住所 | 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖212 |
アクセス | 中央自動車道河口湖ICから約25分 東名富士ICから約50分 富士急河口湖駅から路線バスで約50分 ※芝桜まつり開催時はシャトルバスの運行有 |
駐車場 | 約1,500台(普通車500円,バイク300円) ※混雑時には臨時駐車場も設けられます |
公式HP | 富士本栖湖リゾート |
備考 | 富士芝桜まつりの入園料(日により変動有) おとな1,000~1,200円,こども400円~600円 |
竜ヶ岳
中ノ倉峠展望台や本栖湖展望公園から撮影した富士山の右隣にある山が竜ヶ岳です。
竜ヶ岳は本栖湖の南側にある、富士山がある風景100選や山梨百名山にも選定されている山です。
1,485メートルと低山で登りやすく、2時間程度のハイキングコースなので登山初心者にもおすすめです。
登山初心者のわたしでも問題なく登頂できました。
わたしが登った石仏コースは笹が生い茂る登山道が特徴的で、なんといっても富士山が大きい!
そして下山時には眼下に本栖湖も見えてきます。
例年、12月上旬~1月上旬ごろには富士山の頂上に太陽が重なるダイヤモンド富士を拝むことができます。(冬季は凍結や降雪などがあります。)
特に年末年始にはダイヤモンド富士を見に、多くの登山者で賑わう山です。
スポット名 | 竜ヶ岳 |
住所 | 山梨県南都留郡富士河口湖町本栖 |
アクセス | 中央自動車道河口湖ICから約30分 東名富士ICから約50分 富士急河口湖駅から路線バスで約60分 |
駐車場 | 約100台(無料) ※本栖湖キャンプ場 竜ヶ岳登山者駐車場 登山口までは徒歩10~15分ほど |
鳴沢氷穴
鳴沢氷穴は青木ヶ原の樹海の東側にある富士山麓の天然記念物にも指定されている竪穴型の洞窟です。
地下21メートルの深さがある洞窟内の平均温度はなんと3℃!
まさに天然のクーラーを味わえて、暑い夏にはぴったりの観光スポットです。
洞窟は環状になっており散策の所要時間は15分ほどとなります。
途中濡れている箇所や身体を屈ませないと通れない個所もあり、アドベンチャー感は満載です。
場合によってはコウモリがバサッと飛んできたり、氷柱が見られたりします。(氷柱は4月ごろが最盛期です)
青木ヶ原の樹海周辺には、鳴沢氷穴の他にも富岳風穴や西湖コウモリ穴などの富士山の溶岩洞窟があります。
ひんやりと涼しい洞窟は、暑い夏には特におすすめなスポットです。
スポット名 | 鳴沢氷穴 |
住所 | 山梨県南都留郡鳴沢村8533 |
アクセス | 中央自動車道河口湖ICから約20分 東名富士ICから約45分 富士急河口湖駅から路線バスで約30分 |
駐車場 | 約100台(無料) |
公式HP | 富士山の洞窟 天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴 |
備考 | 入場料:おとな350円,こども200円 ※お子様やペットは入洞制限がございます。 詳細は公式サイトにてご確認ください。 |
まとめ
本栖湖からの富士山と周辺のおすすめスポットについてご紹介しました。
本栖湖は、富士五湖の中でも人気の高い河口湖や山中湖と比べると、そこまで混雑も見られないと思います。
何かのついでに立ち寄る場合でも、天気さえ良ければお札の富士山が十分にのぞめます。
本栖湖は周辺にも観光スポットもあり、友人や家族とはもちろんですが、一人旅にもおすすめです!
四季折々の姿を見せる富士山の美しい眺望が堪能できますよ。
「るるぶ ゆるキャン△」には、この記事で紹介した浩庵キャンプ場や本栖湖公衆トイレについても詳しく書かれています。
身延町やキャンプ飯に関する情報もありますので、是非チェックしてみてください。
アニメと同じ風景が見つかるとテンションが上がりますよね!
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